2020年4月27日
現状では中国入国後に2週間のホテル待機、帰国後に2週間の経過観察期間が課されているため、実質的には内蒙古自治区で進行中のプロジェクトが停止しています。今日は、内蒙古農牧業科学院からの呼びかけで福島大学石川、筑波大学田村先生・川田先生、内蒙古農牧業科学院の金海副院長をはじめとする研究員の方々とスカイプ会議を行いました。現在、同科学院の内蒙古四子王旗研基地において開始する予定だった草原の「放牧修復システム」の研究計画書を提示しましたが、現地で土壌調査をしながら試験区の処理を決める必要があることから、今年度の試験開始は難しいとの結論になりました。秋までに新型コロナ問題が収束した場合には、日本側チームが試験草原の調査に行くことで合意しました。海外での研究では特に新型コロナの悪影響は深刻です。海外での研究は、乗り越えなければならない壁が大きく、また、多く存在します。気力、体力、そして信念のみが、この壁を乗り越える力になるのかも知れません。
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